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作曲者別

ミレイユ (グノー) Mireille (Gounod)


作品紹介(ミレイユ)

ミレイユは、グノーのオペラの中でファウストとロミオとジュリエットに次いで「3番目に人気のある作品」 と言われていますが、3番目として埋もれるにはもったいない、美しい佳作です。

南仏のプロヴァンス地方を舞台にしたこの作品は、オペラには珍しい田園的、牧歌的な雰囲気が魅力で、村娘や農夫たちの歌う合唱が美しく、とても癒されます。

ストーリーは、地主の一人娘ミレイユちゃんと恋人の貧しい農夫ヴァンサンとの純愛物語で、前半は大変のどかな田園的雰囲気ですが、結婚を親に反対され、怪我をしたヴァンサンの回復を祈って巡礼に出たミレイユが最後には力尽き、神に祈りながら死んでゆく、という話。

原作はミストラルというフランスの詩人が「プロヴァンス語」で書いた韻文の長編詩で、この作品でノーベル文学賞を受賞しているそうです。日本でも岩波文庫から出版されています(読んだことありませんが)

滅多に上演される作品ではありませんが、2009年にパリ・オペラ座でインヴァ・ムラ主演で上演され、TVで生中継されたそうで、私も長年音だけで聴いていたのが、YouTubeで初めて映像で見ることができました。

当時のオペラ座新監督ニコラ・ジョエルの初演出で、舞台一面に黄金色に輝く麦畑が揺れ、ミレーの絵画そのままのようなとても美しい色彩の正統的な舞台なのですが、反面「学芸会のようなつまらない演出」とブーイングも浴びたそうです。
確かにちょっと学芸会ぽくて、特に村祭りでフォークダンスを踊るシーンは、パリ・オペラ座でこのダンスはありなのか!?と目を疑ってしまいました。村祭り会場に吊るされた三角の小旗の飾りも学芸会ぽさを増進させてます。

ただ、そういう真正直な雰囲気がこの作品に確かに合っていて、ファウストのような前衛的な演出をするのはきっと不可能なんだろうな、と思います。グノーの音楽はどこからどこまでも純朴で温かで、一点の曇りもない清らかさに満ち満ちています。

序曲からして、ディズニー映画でも始まるかと思うようなワクワク楽しげな音楽で、ああ、グノーってきっと幸福な人生だったんだろうなあ、などと思ってしまいます。

2幕のお祭りのシーンは合唱も明るく楽しく大好きなのですが、村人たちの前でミレイユとヴァンサンが交互に歌う2重唱の素晴らしさときたら!こんなに平和で純粋で幸福感に満ちた2重唱も滅多にありませんよ!後半合唱も加わって、もうこの世の楽園のようなのどかさです。

原作が韻文の詩だけのことあって、韻を踏んだフランス語の歌詞も美しく、古き良きプロヴァンスを描いたフランスならではの作品です。

主演のインヴァ・ムラはアルバニア人ですが、フランス語が話せるのでよくフランスオペラを歌っています。いつも思うのだけど、フレーニに似てますね。奇麗なリリコ・スピントの声と、ピンポイントで命中する高音、そして美人というほどではないけれど、どの役でもできそうな小柄な外見と。私は結構好きです。

※2010年にはオランジュ音楽祭でも上演されていますので、そっちの動画も下に載せます。


お薦め動画(ミレイユ)

●1幕 ミレイユとヴァンサンの2重唱 インヴァ・ムラ、チャールズ・カストロノヴォ
平和で清らかな幸福感に満ちたデュエットです。



●後半、ミレイユが砂漠をさまようシーン  2009年 パリ  インヴァ・ムラ  指揮:ミンコフスキ



●ヴァンサンのカヴァティーナ ”天国の天使たちよ” チャールズ・カストロノヴォ
カストロノヴォは若くイケメンの注目株です。今どきの草食系男子風で、あまり純朴な田舎の青年って感じじゃないけど・・



●2幕  ミレイユのワルツ 「おお、軽やかなつばめ」"O légère hirondelle" 
ロシアの新星コロラトゥーラ・ソプラノ、オルガ・ペレチャッコです。



●ミレイユ 序曲 1962年 指揮:ジョルジュ・プレートル
清明で純朴な序曲です。プレートルが若くてビックリ。



●2010年 オランジュ音楽祭 ナタリー・マンフリーノ、 フロリアン・ラコニー
ミレイユとヴァンサンの2重唱   La brise est douce et Parfumée
こっちは畑の中じゃなくて、ちょっと都会的ですね。(村祭りののど自慢会場?)
マンフリーノもラコニーもフランス人なので、フランス語がとても美しくて良いです。



●オランジュのフィナーレ



●1993年 コミック座  ほぼ全曲入ってます。




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