ロメオとジュリエット(ミュージカル)
   Roméo et Juliette


作品紹介(ロメオとジュリエット)

このサイトで紹介したオペラは、殆どが19世紀から20世紀初頭に作られた作品です。いくらその頃が音楽芸術が頂点に達した時代だったとはいえ、21世紀の現代は?と思いたくなりますよね。

現代のオペラは新作も作られてはいますが、なかなか大ヒットということは難しく、その代わりに支持をうけ隆盛しているのがミュージカル。

世界的にヒットしているミュージカルの殆どは、ブロードウェーかロンドン発の作品ですが、このロミオとジュリエットは、極めて珍しい純粋なるフランス製ミュージカル!!
ミュージカル不毛の地といわれるフランスで大ヒットとなり、世界中で公演され、日本版も作られています。(宝塚版や、2011年城田優主演の公演など。2017年にも新キャストで上演されています)

おお〜〜!やっぱりフランス音楽だ!と感激する名作ですよ。クラシックでこそありませんが、ジェラール・プレスギュルヴィックの音楽は甘く美しく、舞台はまさにフランスオペラの血をひいていて、見ていて、これはグランドオペラじゃないか!と嬉しくなってしまいました。

英語のミュージカルとは大分雰囲気が違うものですね。やっぱり言葉の力は大きい! フランス語は美しい!と再認識させられました。

曲中で特に有名なのは、Aimer(愛すること) と Les Rois Du Monde (世界の王)。
いずれも名曲です。

歌手たちもとても生き生きと魅力的で、観客との一体感も素晴らしいですので、是非お聴きになってください。


《参考》 
エメ(Aimer)というのは、フランス語で「愛する」という意味の動詞の原型です。「ジュテーム」という言葉をご存知と思いますが(フランス語で I love you の意)、je t'aime と書き、jeが私、teが君を、aimeが「aimer(エメ)」の活用形です。



お薦め動画

●”Aimer”(愛すること)  2001年 初演時20歳と17歳だったという二人の初々しいこと!
ジュリエットのセシリア・カラは本物の可憐な少女なのに、歌がうまくてビックリ。

※「エメ〜愛すること〜」の歌詞と読み、訳を、カラオケ de フランスオペラのページに載せています。

●”Les Rois Du Monde”(世界の王)  2001年
(オペラ風にいうと、「合唱つき3重唱、ダンス入り」)
若く自由な僕たちはこの世の王様だ!と生を謳歌する生き生きとした歌です。



●同じく「世界の王」 2010年再演時の舞台。ロメオ役は初演時と同じダミアン・サルグです。10年たって短髪になっており、一瞬別人かと思いましたがやっぱり素敵ですね〜!



●L'amour heureux(幸せな愛) 二人の出会いのシーンです



●バルコニーシーン
「いったいどの星のどの神様のせいで恋に落ちてしまったのかしら。許されぬ愛なのに・・」とバルコニーでつぶやくジュリエットに、夜に紛れて忍んで来たロメオが応えます。



●On Dit Dans La Rue(街に噂が) オペラのような三重唱!



●婚礼の夜 ひばりの歌 Le chant de L'alouette



●J'ai peur(僕は怖い)



●Finale
二人の絶命後、残された家族や友人たちが「エメ」で二人が歌った言葉を繰り返し、幕となります。



●全曲




●おまけ:エメ(Aimer)の世界中で上演された多国語版歌唱!
フランス語から、イタリア語、ロシア語、日本語、韓国語、ドイツ語、ハンガリー語、スペイン語、ルーマニア語、モンゴル語、オランダ語、スロヴァキア語、ヘブライ語・・・等が見事に繋ぎ合わされています。
これだけ言語を超えて歌われたんだな〜と感慨。日本語版はもちろん日本代表、城田優くんが登場です。

※「エメ〜愛すること〜」の歌詞と読み、訳を、カラオケ de フランスオペラのページに載せています。


●おまけ2:同じく「世界の王」の多国語版
日本からは宝塚版と、最新2017年版も入っていてうれしい。
どの国もそのお国柄を表しつつカッコよくてどれも素晴らしいのだけど、やっぱりフランスはさすが本家!ってとこもいいし!



●おまけ3
2020年コロナ禍隔離の中、リモートでセシリア・カラとダミアン・サルグがバルコニーシーンをデュエットしています!20年たっても二人とも素敵で、いい声ですね!!



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