ジェロルスタン女大公殿下(ブン大将)オッフェンバック
  La Grande-Duchesse de Gérolstein(Offenbach)


作品紹介(ジェロルスタン女大公殿下)

このオペレッタは、大正時代の浅草オペラで「ブン大将」の邦題で大人気だったのだそうですが、私もさすがにその世代ではないので当時のことは全く知りません。でも、こんな素敵な作品が、日本の大正時代の大衆に人気があったなんて、嬉しいじゃないですか!

「ジェロルスタン女大公殿下」は、オッフェンバックのオペレッタの中でも、軽快な楽しさ、底抜けに明るくホノボノとした温かさで第一級です。しかも音楽の素晴らしいことといったら、アンサンブルや合唱の見事さはホフマン物語を思い出させます。
オッフェンバックのオペレッタを最初に聴くなら、この作品がお薦めかも、と思います。

ストーリーは、独身のジェロルスタン女大公殿下(女王様みたいなもの?)が、自国軍隊のイケメン一兵卒(フリッツ)を気に入り、彼を自分のものにしようと無理矢理昇進させて将軍にまでしたものの、彼には可愛い恋人(ヴァンダ)がいて、怒って暗殺計画まで起きるけど結局彼らを許し、私は定められた婚約者で妥協しますわ、ってお話。他愛ない話ですが、登場人物がいいキャラで楽しい!



お薦め動画

今回の動画も、またまたミンコフスキー(指揮)&ロラン・ペリー(演出)の黄金コンビです。
天国と地獄美しきエレーヌに続いての、このコンビでのオッフェンバック第3弾ですが、相変わらず素っっ晴らしい!!
キビキビ生きのいい音楽と、マンガチックながら叙情的な舞台。

しかも歌手が、美しきエレーヌでの名コンビ、フェリシティ・ロットとヤン・ブロンなのですよ〜〜
まあ! またあなたたちに会えたのねっ!!と嬉しくなってしまいました。この2人、本当に芸達者で楽しくて最高です。ただ、ブロンがやや若々しさが衰えたのが残念だけど・・(ピチピチが素敵だったでね〜) 
ロットの方はお茶目で元気なオバサマぶりは健在です。彼女は演技だけでなく、声音も様々な表情豊かに歌い分けられて素晴らしい。普段はお上品な伯爵夫人や歌曲なんか歌ってるのだけど、オペレッタの天才かと思います。

ヴァンダ役のサンドリーヌ・ピオーは、真面目な知性派歌手のイメージなのに、お転婆少女の可愛い仕草や表情がとても上手くて感心、フランソワ・ルルーのブン大将たちの3人組も振付けも特訓していい味出してます。



2004年 パリ・シャトレ座 (指揮・ミンコフスキ、演出:ロラン・ペリー)

●女大公の「軍人さんは大好きよ」の歌



●ブン大将の歌   フランソワ・ルルー



●「私の父の剣」



●2幕の3重唱  実に名シーン! ホフマン物語みたいですね〜
おじさん3人が、踊りながらこれだけ長い3重唱を歌うのだから、まったくお見事、感服しました!



●フィナーレ



●こちらから全曲




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