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作曲者別

ユグノー教徒 (マイアベーア)
     Les Huguenots (Meyerbeer)


作品紹介 (ユグノー教徒)

「ユグノー」というのは、キリスト教のプロテスタントの一派のことで、16世紀フランスの新教として、旧教であるカトリック教会から激しい弾圧を受けたそうです。特に1572年の「聖バルテルミの虐殺」は、パリを中心に数千~数万人のユグノー教徒が殺戮された事件として歴史に残り、このオペラはその事件の悲劇を描いています。

虐殺事件は大変に残酷ですが、このオペラ自体はそれにまつわる貴族たちの恋愛や友情のドラマを描いており、前半は明るいシーンが中心です。豪華な合唱とバレエに彩られ、登場人物それぞれの素晴らしいアリアやデュエットが次々と繰り出され、「これぞグランドオペラ」という実に壮麗で優美な作品です。

4時間近い大作ですので、なにしろ長いし、歌もいちいち長い! 忙しい人からしたら「そんなに繰り返さなくていいよ!」と思ってしまうのですが・・・でも、忙しい人はグランドオペラなんぞを聴いてはいけないのですね。長大な音楽に身を委ね、めくるめく恍惚を味わってこそのグランドオペラですから。(でも、全部の歌を繰り返さずに1回ずつにすれば、上演時間が半分くらいになって上演の機会も増えるのでは・・なんても思っちゃいますが)

敵味方入り乱れての大コンチェルタートや、兵士の歌と聖歌が重なる大合唱などは大変エキサイティングで、またバレエも豪華で心踊り、王妃の小姓などのコミカルな役の歌は楽しく(ヴェルディの仮面舞踏会のオスカルは、これの真似じゃないかしらん?)、フィナーレの3重唱はとても劇的で・・・とにかく盛りだくさんのグランドオペラの典型と言える作品です。


あらすじ (ユグノー教徒)

ネヴェール伯爵は旧教徒と新教徒の和平を願って、旧教徒貴族の夜会にユグノー教徒のラウルを招き皆に紹介します。ネヴェール伯爵の許嫁であったヴァランティーヌはマルグリット王妃から、ユグノー教徒との和平のために伯爵との婚約を解消しラウルと結婚するよう命ぜられ、密かにラウルを愛していたので喜びますが、かつて彼女を見染めていたラウルは、伯爵の家で彼女を見かけたことから伯爵の愛人と誤解してしまい、皆の前で結婚を拒否してしまいます。
サン・ブリス伯爵(ヴァランティーヌの父)はラウルを恨み決闘が行われ、新・旧教徒の戦いにまでなってしまいますが、王妃が現れて戦いを止め、ラウルの誤解も解けます。しかしその日既にヴァランティーヌはネヴェール伯爵と結婚式を挙げており、二人は遅かったことを悲しみます。

愛のない結婚を嘆くヴァランティーヌの許にラウルが密かに別れを告げに来たところに、伯爵に新教徒虐殺命令が伝えられます。殺人を拒否するネヴェール伯爵は連行されてしまい、残ったラウルとヴァランティーヌは危険が迫る中でついに愛を告げ合います。
ラウルは新教徒の仲間に危険を報せに戻り、ヴァランティーヌも追って来て、改宗すれば助かると告げますが、もちろんラウルは応じません。するとヴァランティーヌは自分が改宗し彼と命を共にすると言い洗礼を受けます。カトリック教徒たちが新教徒を殺戮しながら迫って来る中、ラウルとヴァランティーヌとマルセルは祈りを捧げ、「我々はユグノー教徒だ!」と宣言しサン・ブリス伯爵の隊に銃殺されます。直後にサン・ブリス伯爵は、中の一人が我が娘と気づき驚愕します。


お薦め動画(ユグノー教徒)

●全曲(英語字幕) 1990年 シドニー 指揮:ボニング
マルグリット王妃役のサザーランドの引退公演だったそうで、DVDにもなっている見事な上演です。
(終演後のサザーランドの引退セレモニーが見ものです。こんな凄いの見たことない!)

(1幕) 0:01:35~、(2幕) 0:40:12~、(3幕) 1:17:40~、(4幕) 1:54:25~、(5幕) 2:34:00~、(サザーランド引退セレモニー) 2:56:30~



●1幕 ラウルが恋する女性を讃えるアリア「白貂よりも白く」"Plus blanche que la blanche hermine" 2009年 マイケル・スパイアーズ



●4幕 ラウルとヴァランティーヌの二重唱 1990年 モンペリエ グレゴリー・クンデ
若かりしクンデの瑞々しく凛々しいラウルが素晴らしい!



●2幕 小姓のウルバンのロンド マリリン・ホーン 小姓がハンサムな騎士の来訪を告げる楽しい歌です。



●2幕 マルグリット王妃のアリア「美しき国トゥーレーヌ」 2005年 アニック・マシス



●音声のみ全曲 1988年 リチャード・リーチ




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