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作曲者別

ラクメ(ドリーブ) あらすじ STORY



あらすじ (ラクメ)

(1幕)

インド風の異国情緒溢れる美しい前奏曲に続き、祈りを捧げるヒンズー教徒たちの合唱で幕が開きます。
高僧ニラカンタはインドを植民地化する英国人に憤り、娘のラクメに我々のために祈るよう言い、ラクメと教徒たちは敬虔に祈りを捧げます。

ニラカンタが町の祭祀に出かけると、残されたラクメは侍女のマリカを呼びとめ、花が咲き乱れ鳥が歌う小川のほとりで、美しい「花の二重唱」を歌います。純白のジャスミンの花の香と小鳥のさえずりを思わせる二重唱を歌いながら、二人は小舟に乗って川を下ってゆきます。

イギリス人5人組が登場します。士官のジェラルドとフレデリック、彼らの恋人のエレンとローズ、そしてお目付け役のミス・ベンソンの5人は、インド人たちの居住地を興味シンシンで探検しています。垣根を越えて入ってきた5人は、楽園の女神と呼ばれるラクメについて噂話をはじめます。
男たちが神秘的なラクメに興味を示すのにやきもちを焼いたエレンたちが「女なんて皆同じよ」と言うのですが、フレデリックは「いや、この国の女性は我々とは少し違うらしい。生きることは魅了することなんだ」と言い張り、エレンは「まあ!一瞬で魅了するなんて素敵なのね。私たちはとてもそんなことはできないけれど、でも誠実に人を愛するわ」と対抗して恋愛談義に花を咲かせます。

そろそろ戻った方がいいのでは、と言い出した時に、彼らはラクメが置き忘れて行った宝石を見つけます。もっと見たがる女性たちに、ジェラルドは「僕がデッサンして、同じものを結婚式でつけられるようにしてあげるから」と言って戻らせ、彼一人が残ります。
一人残ったジェラルドは、急に畏怖の念と不思議な憧憬にとらわれ、夢見心地になります。まだ見ぬラクメへの思いが胸を高鳴らせ「高貴な儚い幻影よ(Fantasie aux divins mensonges)」という美しいアリアを歌います。

そこにラクメが両手いっぱいの花を抱えて帰ってきます。ラクメは理由も分からず幸福感に包まれ、「なぜ、いつもの空や風が美しく新鮮に感じ、鳥の声や水音にも胸が高鳴るのかしら・・」と歌います。
ふと、ラクメはジェラルドに気づき悲鳴をあげ、「誰!?何を望んでいるの? 私は神の娘です。さあ、すぐここを去って全てを忘れなさい」と毅然と言いますが、ジェラルドは「あなたを忘れることなどとてもできない。なんて美しく純粋な瞳をしているのです」と陶酔して答えます。

ラクメは熱い思いを感じながらも「どうぞ行って、恐ろしい死が待っています、お去りください!」と懇願しますが、「あなたの傍にいたい」と言うジェラルドに、「死の危険も顧みないその大胆さはなぜ?いったいどんな神を信じているの?」と問います。
「どんな神? ああそれは、若さの神、春の神、熱い口づけで愛撫してくれる神、それは愛です!」と答え、その情熱に恋に落ちたラクメと美しい二重唱になります。

そこにニラカンタが帰ってきます。慌ててジェラルドは去って行きますが、聖地に異教徒が侵入したことを知ったニラカンタは復讐を誓います。



(2幕)

町の広場は市が立ち、大勢の商人や客たちでごった返し、大変な喧騒です。見物に来たフレデリックたちは物珍しさに大喜びですが、ミス・ベンソンは物売りにつきまとわれ、助けるふりをしたスリの被害にまで合ってオカンムリです。
市が移動してゆくと今度は祭りの始まりで、バヤデール(舞姫)たちの華やかな踊りが繰り広げられます(バレエシーン)。エレンは婚約者のジェラルドに寄り添っています。

ニラカンタが現れ、イギリス人たちの姿を見て復讐に燃えます。
ラクメが遠慮がちに「神は私たちが怒りを忘れることを禁じられますでしょうか」と訊ねますが、ニラカンタは優しく「おまえの笑顔が翳っている。私はもう一度おまえの笑顔を取り戻し、おまえの瞳に天国を見たいのだ」と言い、そして侵入者をおびき寄せるためにラクメに歌を歌うよう命じます。

ラクメが辻に立ち、美しい声で「インドの娘はどこへ行く」(「鐘の歌」として有名なコロラトゥーラのアリアです)を歌い始めると、人々が集まって来て耳を傾けますが、侵入者は現れません。ニラカンタは「もう一度!」「さあ歌うのだ!」と何度も歌うよう迫り、ついにジェラルドが現れます。
動揺して気絶しそうになるラクメを見て、ニラカンタは彼が侵入者であることを確信し、彼の後を追います。

ラクメと忠実な召使のハジの二人だけになったところに、ジェラルドが戻ってきて情熱的に愛を語ります。ラクメもそれに応え、ここは危険だから森の隠れ家で共に暮らしましょうと言い、ジェラルドは軍人としての義務と名誉に悩みながらも愛にあがらえません。
そこへニラカンタの手下が忍んできてジェラルドを刺し逃げてゆきます。ラクメは、ハジに命じて重傷を負ったジェラルドを森へ連れてゆきます。



(3幕)

森に隠れた小屋の中、木の葉のベッドにジェラルドは眠り、ラクメが優しい子守唄を歌いながら見守っています。

やがて目を覚ましたジェラルドに、ラクメが花の汁の秘薬で傷が癒えたことを伝えると、ジェラルドは彼女の優しさと献身に感激し、愛の歓びを歌います。
その時、遠くから恋人たちの歌声が聴こえてきます。神々に見守られ永遠の愛を誓う恋人たちの声を聴き、ラクメは「私たちも聖水を飲んで愛を誓いましょう」と言って、聖水を汲みに出てゆきます。

その時、フレデリックが入ってきます。驚くジェラルドに、「ここで何をしている! インドの娘に魂を抜かれたのか。エレンをどうする気だ。軍人の名誉を忘れたのか。明日は戦いで1時間後にはもう出発なんだぞ!」とたたみかけます。己の使命を思い出したジェラルドは狼狽し、「・・分かった、行くよ」と答えます。

ラクメが戻ってきて、ジェラルドの顔を見た瞬間、彼の眼差しが変化していることに気づきます。遠くから聞こえる軍隊の進軍マーチに気もそぞろな様子に「ああ、もう今までのあなたではない」と全てを悟ったラクメは、そっと猛毒のダチュラの花を噛みます。

「何をしたんだ!?」と驚くジェラルドにラクメは、「あなたは私に甘い夢を見せてくれました。私たちが知らないような優しい言葉で、天国に昇らせてくれました」と優しく答え、「今はあなたを信じたい・・この聖水をお飲みください」と手渡します。
ジェラルドは聖水を飲み、「ああラクメ、永遠に君と共にいよう。君を悲しませはしない・・」と訴えますが、それが叶わないことを知っているラクメは「私たちの愛の祝祭です。あなたの腕の中で死にましょう。死は私たちを分かちはしません。私の命はあなたの中で生き続けます」と歌います。

そこにニラカンタが入ってきます。
「こいつだ!」とジェラルドを殺そうとするニラカンタに、既に毒が回ってきているラクメは、「お父様、聞いてください! 私たちは聖水を交わした仲です。神様へは私の命で償います」と言ってこと切れます。
ニラカンタは嘆き悲しみつつも、「ラクメは永遠の命を得たのだ。奴隷のような苦しみのこの世を去り、今、天上の幸にいる!」と言います。







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