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カルメン お薦め動画(1)
  2010年メト(アラーニャ、ガランチャ)



カルメンのドン・ジョゼみたいなグズ男は大根役者でもできる、と思っていませんか? しかし、それがとんでもない間違いだということが、この映像を見たらわかってきっと愕然とすることでしょう。

”カルメン”という傑作は、非の打ちどころのない完璧な作品だけれど、あえて唯一の欠点といったら、主役のドン・ジョゼがダメ男すぎて見ててイライラしたり、「おい、おまえ、カルメンなんか合うわけないだろ、ミカエラがちょうどいいじゃないか!」と思ってしまうところ。(たとえドミンゴであっても)

しかししかし!ロベルト・アラーニャの魂の熱演、なんと魅力的なドン・ジョゼでしょう!
情感豊かで緊迫感溢れ、素晴らしい存在感。そしてフランス語が夢のように美しく、「ジョゼって、こういう風に歌うんだ!」と何10年ぶりに初めて知って、どんなに驚いたことか。
これならカルメンに(一時期でも)愛された理由がわかるし、逆に「おいカルメン!エスカミーリョよりジョゼのがずっといい男じゃないか!」と言いたくなりました〜

そこいらの歌手が演るとダレてくる後半も、もう画面に釘付け、背筋がゾクゾクするほどで、彼の叫びには泣ける!人生を落ちてゆきながらもカルメンを愛するジョゼが、はじめて確かな説得力をもって感じられました。

こんな見事な演技で、そしてネイティブの美しいフランス語で歌ってくれるジョゼを、私はずっと待ち続けていたのです!(と、見てから気付いたのですが)
案内役のフレミングが彼を 「the most famous Don José in the world!」 と言ってたけど、それにeverもつけたいです。

ガランチャのカルメンもいいですね〜〜!
もともとはアンジェラ・ゲオルギュー(アラーニャの奥さん)が演るはずだったのが、離婚騒動でキャンセルになってガランチャに変わったのだけど、今にして思うとアンジェラがキャンセルしてくれて本当によかった!! 離婚騒動の思わぬ賜物です。(その後いったんよりを戻した二人ですが、結局2013年に離婚しています)

大抵のカルメン歌手は、ちょっとオバサンぽいけど迫力だけはあります、みたいな感じだけど、ガランチャは若く瑞々しい感じがとてもチャーミング。牝鹿のようなキリっとした碧いお目々が湖のように綺麗だし。

ダンスも上手くて、歌って踊るミュージカル女優並みで、何度見てもゾクゾクするほど素敵です。
演技もアラーニャに負けずに魅力的で、ホントにいい主役二人が揃ったわ〜!
(そのお若いガランチャも、昨年ご出産されたそうです。ネトレプコといいガランチャといい、世界トップのプリマが母の座も手に入れていて、すごいですね〜)

エスカミーリョは急遽の代役だったそうなので、そのわりには立派に健闘してます。ちょっと脳天気な感じが、ジョゼを引き立ててくれたかも。
ミカエラのフリットリはちょっと貫禄ありすぎで、お母さんが訪ねてきた?って気がしなくもないけど(だって本当は17歳なんですよ。「おさげ髪」指定だし)、でも可憐さは十分あります。

密輸団のジプシーの4人と上官のスニガにもうちょっとコミカルさがあるとなお良かったんだけど、(このへんの脇役は、1980年パリ版のお薦め動画が素晴らしいので見てください) でもジプシー女性二人は歌もダンスもとっても上手いし美人だし、舞台に花を添えてくれて大変立派です。

こんな名演を残してくれて、メトさん本当にありがとう。
何度見ても面白い、見れば見るほど面白い、誰が見ても面白い!(たぶん)
絶対面白いから、是非見てくださいね〜!


→ カルメンの作品紹介と詳しいあらすじはこちらから




●1幕 カルメン ハバネラ 「恋は野の鳥」 エリーナ・ガランチャ

※「ハバネラ」の歌詞とカタカナ読み、訳を カラオケdeフランスオペラ のページに載せています。



●1幕 手紙の歌 (ミカエラが母からの手紙をジョゼに届けて歌う二重唱) アラーニャ&バルバラ・フリットリ
フランスオペラらしいリリックなデュエット、フランス語の美しさも格別です。



●1幕 セギディーリャ (カルメンがジョゼを誘惑する歌)
歌だけでなく、ガランチャとアラーニャの細部まで凝った演技がお見事!(何度見ても可笑しい・・・)



●2幕 冒頭 フラメンコ〜カルメン ジプシーの歌 歌って踊るガランチャ。ブラボー!



●2幕 ジョゼ登場〜花の歌   切々たるジョゼのアリアです。

※「花の歌」の歌詞とカタカナ読み、訳を カラオケdeフランスオペラ のページに載せています。



●2幕 仲間に入るジョゼ(このシーンも好きです)



●3幕 密輸の途中のアジトで 税官吏はおまかせ
この歌とダンスは、フランスのオペラコミックの真髄ですねえ!ガランチャのカッコイイこと!



●3幕 ミカエラのお迎え



●フィナーレ  ジョゼ登場〜ラスト
史上最高の名シーン。 「俺を捨てないでくれ!」のあたりは、普通の歌手が演ると「いい加減にしろ、このストーカー」って思うけど、アラーニャが歌うと「ステキ〜、もっと言って!」って感じ。 (ゲオルギューはリアルでこれを言われて翻意したのでしょか・・) 



●こちらから全曲



●2010年 バルセロナ リセウ劇場  ジョゼとエスカミーリョの決闘シーン
現代設定の演出で、密輸団の面々はイタリアマフィア風。密輸品のベンツ(盗難車?)が並ぶ中で、ジーンズ姿のアラーニャがナイスです。エスカミーリョ役はネトレプコを娶って一躍有名になったアーウィン・シュロット。この方、なんじゃこりゃ、ってほどフランス語がヘタなんですが、声と姿がいいので良しとしましょう。車から車へ飛び移りながら二人ともちゃんと歌ってるとこがすごい。



●同じくリセウ  花の歌ではこれがいちばん好きかも。



●2004年 オランジュ音楽祭 フィナーレ



●オランジュの全曲はこちらから
リセウと同じアラーニャ&ユリア・モンゾンのコンビですが、若々しくてこれも素晴らしいです。



●2013年 ウィーン国立歌劇場  アラーニャ&ガランチャ フィナーレ
このジョゼのヤバさは、メトをさらに上回ってて怖すぎ・・・!






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